なんぞ。

Mikity2012-12-14

「人、世間にあって
悪を作り百歳に至たらんも、
死せん時に臨んで念仏せば、死して後、
天に生まれるとの教えについて、
我この説を信ぜず。」
――「小石を水の上にかざし手を放せば如何に。
また、百丈の石を水の上の船に置けば如何に。」


「船の中の百丈の大石は、船に因りて沈むことを得ざるなり。
人、本の悪ありといへども、一時、仏を念ずれば、
泥梨(地獄)に沈まずして便ち天上に生まるること、なんぞ信ぜざらんや。
その小石の沈むは、人の悪を作り、経法を知らずして、
死後便ち泥梨に入るが如し。なんぞ信ぜざらんや」
                    ――『往生要集』


ニュースを見て、ああ…と思いを巡らすこと様々。
この船の喩えの部分につい目が止まったり。