Mikity2007-03-30

昨夜、大島造船所の招待のリサイタルに当選したので、
佐世保の立派なホールへ行ってきた。
何か食べようってことで、駅ビルのなかの、
イタリアンレストランへ入り、
春野菜のパスタとパルマ産生ハムのピザを頼んだ。
いつも混んでいるこのレストラン、名前不覚にも忘れた・・・。


そしてリサイタル。
ヴィンツェンツォ・ラ・スコーラというイタリアはシチリアテノール歌手。
まあ、胸板の厚く立派な体格の持ち主で、
ああ、やっぱ体は楽器だよな、って思った。
パバロッティに出会い、彼の師であるアリゴ・ポーラ氏に師事。
最初のトスティの4曲を歌い上げた後、
実は”2日前に日本に着いたけど、荷物が今日になっても届いてないんだよね”
とぶっちゃけはじめ、このタキシードもこっちで用意してもらったんだ、と。
確かにブカブカでやたら大きく見えたのはそのせいか(笑)
”だけど、シャツは小さくて首が苦しいから蝶ネクタイとっていいかなあ”と。
そりゃあ、いいでしょってことで。
まあ、次はカンツォーネですよ。さっきとはガラッと雰囲気変わり、
朗々と開放的に歌う、ヴィンちゃん(笑)。
曲によって、サッと感情移入できるところはさすがイタリア人って思う。
表情なんかも全然変わるもんね。ピアノにもたれてみたり・・・。自然だ・・・。
3階席だったけど、ようくわかった、表情の動き。これでこそ表現者だな。


そして、印象的なピアノ伴奏。もうー、職人!!って感じの人。
イタリア人男性、5,60代だと思うけど、手首の柔らかさも然るところながら、
柔らかい弾き方。ヴィンちゃんも1曲歌い終わるごとに、彼に握手を求め。
最後は有名な”帰れソレントへ”と”誰も寝てはならぬ”で締め。
誰も寝てはならぬ”はどんな歌か知っているか?と
ヴィンちゃんが説明してくれた。
舞台は中国首都北京。幻のように美しく冷酷非情なトゥーランドット姫が出す
3つの謎を解き姫と結婚するカラフ王子の話。
姫はカラフ王子の名前を思い出せないと言って、
北京中に名前を思い出せと”誰も寝てはならぬ”と。
まあ、オペラの話はめちゃくちゃだと聞くが、
歌詞がわかると笑えるものが多い(笑)。


誰も寝てはならぬ”って雪山遭難の話ー?(雪山で寝たら死ぬからです)
と知り合いが言っていたのを苦笑しながら思い出したことでした。
音楽にはやはり癒し効果ありますね。
音楽なしでは生きていかれないと。
”音楽は慈愛だ”と田口ランディも言っていたなあ。