Mikity2011-03-27

世界遺産は、登録されるのが目的ではなく、
登録されてからがスタートだ、
と昨日の話を聞いて思った。
”遺産”なんだから、
後世にいかに遺していくか、
殊更、遺せていけるのか?
ということを国民に問われているのだと思った。


だから何故日本において、教会群なのか、
その地域の人たちの見守りを期待できるのか、
それについてどれぐらい皆が知っているのか、
説明できるのか、ということなんだろうと思う。
建築にも勿論価値があるのだろうけど(世界遺産は不動産が基本)、
その中身もあってこその、遺産だ。
特に、教会や寺院はね。


”閑さや 岩にしみ入る 蝉の声”とは芭蕉の句。
蝉の声は”信仰”に置き換えられる、と思うと言っておられた。
何故そこに惹かれるか…
建物だけではその惹きつける力はない、
信仰の力が感じられるから、
人が足を運び、価値あるものになっていく。


”芸術は宗教の母”か”宗教は芸術の母”か?
後者の方が、よく聞かれると思うが、
前者についての考察もあって然り。
綺麗なもの、美しいもの…万物は芸術だという捉え方。
日本的だね。