Mikity2007-05-23

今、東京です。増上寺に来ています。
今回は、詠唱指導者養成講座(検定もあります、
寺の関係の人対象)です。
老僧(ぢいちゃん)は今回も、講師として呼ばれる予定に
していたらしいので、一緒に行くなら私も受ければってんで、
申込みをしました。が、ぢいちゃんは今回はどうやら
行かないでいいらしく、私だけの上京となりました。


朝の、開講式。
増上寺法主の成田台下(寺内大吉氏)のお話です。
”漢文で書かれた、お経を皆に教えていくのはなかなか難しい。
それを法然上人は、和語で書かれた。一枚起請文(法然上人の遺言)にしろ、
一紙小消息(法然上人の法語の一部)も然り。
そして和歌に教えを込められた。
詠唱は、その当時、最先端の布教の方法だ”と。


そして各級の部屋に分かれ。
私は、入門(5級はぢいちゃんが試験官でした)したてなので、
5級、4級の合同クラスです。
若い方から色んな世代、色んな背景を持ったお寺の人たちがいました。
先生は、仏教大学でも詠唱を教えているというとても精力的な人でした。


”何故あなたは、詠唱をやるのですか?”との問い。
あてられた人はそれぞれ自分のお寺の背景を話していた。
先生は、”自分が念仏を申し易くするためにするのです”
”念仏が正行だとしたら、詠唱は助行です”


詠唱の曲の意義を理解しながらお唱えするように、心掛け。
ある程度、音楽的に楽譜を追うのは簡単だ。
その作者の思い、その背景、意義の勉強が必要だ。
詠唱を将来、お檀家さんに伝えていくには。
先生の熱い指導のおかげでいつものお稽古とはまた違う、
緊張感を味わい、勉強をすることができました。


写真は、4、5級のクラスのお部屋のある、景光殿(増上寺内)です。