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自然科学、特に理論化学の重要性を
今こそ日本人は覚ったであろう。
一見社会とは無関係にみえる学者の
研究室の仕事が如何に重大な結果を生むのか
今こそ知ったであろう。

学者を疎かにし、冷遇し軽蔑した罪の報いを
今こそ身にしみて味わったろう。
これでもまだ日本人の科学及び科学者に対する考え方が
改良されないならば日本人は永遠に救われないのだ。
･･･というのが永井隆の言葉だ。

彼は大学生時代バスケ部だった！
そして、1945年8月9日、長崎医科大学付属病院で被爆した。

医者であり、信仰のある人は尊敬します･･･と
昨日講演された方は言っていた。
今の（医学部他理系など）学生にこんな話をしても伝わりません･･･と。
でも、してみていいと思った。

科学には善悪の判断がない、と。
でも科学の”科”という字は、罪という意味。
科学は罪を学ぶ学問だ･･･と言っていた。
原子爆弾と原子力は違う。

世界の文明形態は原子エネルギーにより、一変する･･･として
永井隆は、さらに原子爆弾の原理を利用して
これを動力源として文化に貢献できるように
研究したいとも言っていた。