Mikity2010-01-29

臓器提供の意思表示をもうすでに
健康保険証に表示しなければならない
自治体があると聞いて驚いた。
”まだ、表示してないんですけどね…”と。
家族とその話をすると喧嘩になっていくと言っていた。


脳死ですって宣告されて、家族が駆けつける前に、
もう既に切り刻まれて、一刻を争う人に提供される…
それが子供なら尚更提供したいと思うだろう。
しかし、本人はよくっても、家族がたまらないって。
この子は死んでも、どこかで生きてるって思えるか、とか。
こんな判断や受入れは時間がかかるし、
その場でとても冷静に判断できない。


もういよいよになったら、そんな管に繋がれたくないよー、
と普段言っていても、いざそのような状況になったら、
家族が延命を希望…というケースはある。…あった。


この話をしていた彼女が勤めている特養はターミナルケアをやっている。
特養でターミナルをしているというのは初めて聞いた。
私がいた施設はほとんど病院へ搬送されていたし。
何しろ医療関係者スタッフは少ないからね。
病院化していきますね…と。生活介護を中心に勉強してきた
介護士さんたちは新たな勉強が必要だ。
しかし、霊安室が設置基準に入っている特養の趣旨からいうと
やるべきことなんだろうと思う。
老健とは違う。


亡くなった方のお通夜にいってお顔を拝見させてもらう、と。
そして自分がどのような対応をしたか思い出す。
最後に掛けた言葉が急かすような言葉じゃなかったか、
行動の自由、気持ちの自由を束縛していなかったか、と後悔したり。
人生の最後がこれでよかったのかなあと思いますよね、と。
施設入所者の数対スタッフの数の少なさに対する言い訳もあるけれど、
そうだよ…反省ばっかりだったね。


在宅ではそんなことないように!と思っていたけど
なかなかそうは上手くいかないんだよね。
後悔しない生き方、模索中。