Mikity2010-11-01

春風や牛に引かれて善光寺
   開帳に逢ふや雀も 親子連
             ――小林一茶
日曜日の善光寺は、人で溢れていた。
仲見世も賑やかだ。
山門の阿吽像に、思わずワーッと言ってしまった。
木造であるからして、遠くから見たら白けたところが浮き出て見え、
躍動感があったんだよね。


ツアーの人たち、修学旅行生、そして七五三のお参り家族がとっても多かった。
祈願のお寺は、護摩焚きが行われていて、外陣には、人がすし詰めだった。
もちろん善光寺本堂も回向を申し込んだ方達のおつとめがあっており、
どんな宗派も関係ないとはいえ、浄土宗と天台宗で管理しているので、
どんなおつとめなのかと聞いていたら、念仏が少し聞こえていた。


戒壇巡りをしたけれど、本当に真っ暗で、恐ろしい。
六道輪廻ってこんな感じだね。
それは私の後ろに行列している人もそうで、
恐怖の伝播…わかるんだけどね。
ダライラマ14世が送られた、釈迦如来像も見ることができた。
そしてカラフルな砂曼荼羅もね。
砂を蹴散らされていた映画の場面を思い出した。


東山魁夷館へ行った。隣にあることを一昨日見た本で知った。
圧倒的な自然の描写。
長野を題材にしたいくつもの絵魅了されてしまう。
森と湖と月…それが湖に反射している絵を見ると、
その静けさが伝わるよね。