Mikity2011-01-30

寒行3日目。
雪こそ降らなかったけど、風が冷たかった。
それこそ寒修行だね。
当山の御詠歌の始まりは、寒行だと
ぢいちゃんに尋ねたら、そう返事が返ってきた。
大村独自のものだよね。


ただやればいい、っていう態度はすぐ相手に伝播する。
逆の立場に自分を置いて考えればすぐわかることだ。


寒行でお宅を廻っていると、在宅介護支援センター時代の現場とつながる。
”あそこに独居の方がいて、どうも見守りが必要”だと
情報が入って、訪問しても門前払い。
近所の人が近寄れないから、通報が入るんだけどね。
在宅介護支援センターといって区の委託を受けて、
区の名前を語ってもそうそう玄関は開かないものだ。
そしてある日…○○状態で発見、とかね。
今でこそ多少明るみになってるけど、結構前からある話だ。


そこへ行くと、お寺の影響力には驚く。
あんなにすんなり玄関が開いて、その家で一番大事な仏壇の前に通される。
在宅介護の現場じゃあり得ない。
玄関が開いて、たとえケアマネとして行っても
上がるのには何ヶ月もかかるお宅もあるというのに。


この地域のつながり、地域福祉の担い手であったことは、
寺院の社会事業の研究から、腑に落ちる。
こうしてニーズを把握して、社会事業が始まる。
宗教をバックにした施設が、現に存在しているしね。
それを逆に遡るとこういったことに繋がってくるんだよね。