Mikity2011-07-03

素晴らしい現代語訳が出ている。
まずは大経だ。
人間のあらゆる業について述べてある。


…では五悪、五痛、五焼とは何か。
つまり、悪を犯したら、
地獄・餓鬼・畜生の世界で
果てしない時間その中を転々として
浮かび出ることがなく、苦しみを逃れ難い。
その痛みは言い表すことができない。
その苦しさは火に焼かれる如くである、ということ。


…世の中には法令に定められた牢獄があるのに、
少しも恐れないで悪い行いをし、罪を犯しその刑罰を受ける。
それをどれほど逃れたいと思っても、逃れることはできない。
この世にも現にこのような苦痛がある。


後世のことを書いてありがちだと思われているような
先入観がどうもあるような気がするけど、
そうではなく、現在の世の中のことも含め述べられている。
思わず読み返しちゃうもんね。


…経典は残る、と誰かが言っていた。
つまり人類が滅んでも、教えは残るということだろうが。
しかし、伝える人がいない教えに価値はあるだろうか。