四苦。

自分の生まれた日を呪ったことはあるか。
誕生日は祝うものではないの…か？
ヨブは、呪う。

…その日は闇となれ。
神が上から顧みることなく
光もこれを輝かすな。………
なぜ私は母の胎にいるうちに死んでしまわなかったのか。
せめて、生まれてすぐ息絶えなかったのか。
なぜ、膝があって私を抱き
乳房があって乳を飲ませたのか。
それさえしなければ、今は黙して伏し
憩いを得て眠りについていたであろうに。………

幸せで正しい人として生きていたヨブに
苦しみが訪れる、試練が襲う。
財産を失う、全身皮膚病になる、他人に欺かれる…
それでも”幸福も頂いたのだから、不幸も頂こう”と言って
神に対する信仰はブレなかった…なかったけれども、
前にように、ついに自分の生まれた日を呪う。

励ましに来た友人の言葉は、
”考えてもみなさい。
罪のない人が滅ぼされ、正しい人が絶たれたことがあるかどうか。
私が見てきた所では、災いを耕し、苦労を蒔く者が、
災いと労苦を収穫することになっている”
だから神にその問題を任せることだと勧める。

山があるから山に登る…
因果応報か