Mikity2007-07-16

最近、購入したDVDの中で気に入って見ている
(聴いている)のが、『ピアノ・ブルース
”ピアノの発明は、印刷機の発明に匹敵するのもがある”
といった始まりで。


クリント・イーストウッドが、ブルースの巨匠に、
グランドピアノの前に二人で並んで腰掛け、
”ピアノはいつから始めたの?””ブルースとの出会いは?”
”何か弾いてよ”などの質問に巨匠が、
答えるというドキュメンタリー。


”俺が小さい頃は、使わなくなったピアノが道路端に捨ててあった。
それを路地に引きずり込んで、修理したもんさ”と。
”修理はこれで覚えた。でも、修理しても動かない鍵盤はあるのさ。
だけど、構わない。違う鍵盤に音が飛ぶだけさ。
壊れたピアノには学んだよ(笑)”と。


なんと、おおらかな!!
こうやって、独自のサウンド、スタイルが出来ていくんだなあ。
この巨匠より、若い巨匠が、この巨匠には影響を受けたと言っていたし。
どの音楽も影響を受けている。
”これが、ブルースとかジャズとか区切りはつけてない、私の場合”
”テンポが遅いか速いかぐらい(笑)”


巨匠たちの若かりし頃の映像も交えて。
なにしろ、楽しそうなのだ。
ビール片手にピアノを弾く。
”でも、片手で弾いているとは分からないんだよ〜”とは、レイ・チャールズ
”鍵盤は88、指は10本なのに、2人分に聴こえるんだよ”と
アート・テイタムのピアノを評して言っていた。


音を楽しむってこういうことだよなあ。
耳から聴こえて、それを鍵盤でまた弾いて、それに合わせて
他の楽器が弾いて・・・、歌って・・・。歌いたくなるんだなあ、きっと。


”〜♪金を手にしたら、すぐ使っちまえ。霊柩車の後には、
武装車はついてこないから〜♪”