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障害者権利条約が2006年に採択されるにあたっての
NHKの番組を録画したものを授業で見た。
国連の会議場で、条約が可決した後、
車椅子を利用している人、
点字を読んで内容を理解している人
ほとんどの人が拍手し、それが鳴り止まなかったということだ。
長い年月をかけて、議論されてきた。
番組ゲストに、弁護士で、車椅子利用者で、
その国連に出席していた人が解説していた。
教育の場において、職場においての、
周りの”合理的配慮”ということが条約にはうたわれている。
それは、日本には根付かない考え方で、
日本は条約採択に、反対していたということを知った。
例えば、駅にて・・・
階段の下にいる車椅子利用者に向かって、
”乗るのならどうぞ、但し忙しくて階段を上げるお手伝いはできませんが”
アパート探しにて・・・
”スロープをつけるなどのリフォームをされると困る”
就職試験にて・・・
”点字での受験はできません”
など、極端な表現ではあるが、現状であるということ。
直接的に断ってはいないが、こういうことが、
「障害者を障害者たらしめる」、とそのゲストの方は言っていた。
障害は個人レベルの問題だとされてきた。
だから、周りの人は社会は関係ない、という考えだったけれども、
やはり違うと。障害者も包み込むような社会、考え方へ変化してきた。
”inclusion(包み込む)”
最初は特殊なことかもしれないが、一般的なことへ変化させる。
それは、皆の努力で。