Mikity2007-09-19

昨日は、大学で補講がありました。
文化について、講義されていましたが、
やはり”文化と宗教”について是非とも話したかったと
いうことで、夏休みの補講です。


核心に迫るといったところでしょうか。
文化の二側面。
人間を中心においた諸々の価値の実現・・・人間化
例えば、芸術・・・人間の心を豊かにする。
人間がそれに向かって自らを実現していく価値・・・人間超越
道徳・・・潔さ、自分を変革する価値


”自己超越的側面”が人間にはあるということ。
適当な言葉が思いつかなかったから、このような言葉を使います、と。
人間の歴史は、失敗の連続。
過去の経験は全部が全部取り入れられる訳ではない。


宗教的側面が、人間存在にとって本質的であることと対応している。
つまり、”宗教的でない人間は存在しない”ということである。
宗教的人間。
何かを所有することによって豊かになる、物質的に。
しかし、精神的に豊かになっただろうか。
モノを求めて求めて求めて・・・それで、人生が終わりやしないか。


文化のessential(本質的)なところは、
ほとんど宗教と言っていいのではないか。
文化の中心にあるのでは?自己存在の意味。
自己超越的生き方(宗教)を含まない人間の自己実現
創造の営為(文化)は最終的に目的と意味を喪失し、自己破壊に終わる。


得てして、信仰していないとそのこと(神学)が理解できないと決め付ける
体験主義の傾向があるけれど、そうではない。
信仰している人が、すべてを分かっているかと言われれば、
そうではないようにだ。
宗教とは・・・パーソナル(一人一人の生き方)が要求される。
自分のこととしてそれを考える必要があるようだ。