Mikity2007-11-01

昨日は、研修2日目。
夜はひとしきり話して、寝ました。
夜の懇親会でさんざん食べて飲んだけれど、
朝ごはんはシッカリ頂きました(笑)


おつとめが終わって、寺庭婦人会長さんのお話。
以前は、800年御忌に寺庭として
何をすべきかというお話が多かった中、
寺のあり方などのお話で、共感できる部分が多かった。
毎朝決まった時間に、念仏の声がするお寺…
何はなくとも、掃き清められているお寺…
突然人が訪ねて来ても、対応のいいお寺…
開かれたお寺…
などなど、先日のお寺は何処へ行くの?という話に
つながりますね。


次は、白井のり子さんの講演。
改めて、サリドマイド剤そして薬害の勉強。
睡眠薬(イソミン)に含まれたサリドマイド剤のこと。
西ドイツでは、イソミンを服用した妊婦が、両腕両足がない子を
出産しているという報告を受けて、即回収に着手した。
にもかかわらず、そういう例が日本にも起こっていたけど、
わかってたけど、回収に至らなかった。対応の遅さ。
その結果、両腕又は両足のない子が出産され続け…


これを今後の”教訓”に致します…ってテレビで人は言う、と。
簡単に”教訓”という言葉を発しし過ぎているのではないかと
彼女は言っていた。
そして”(誰も)怒らなくなった”と。
一番恐ろしいのは”無関心”だと。


”私は両腕がありません、その腕に普通指がついているのですが、
私は切断しました”と淡々と語る彼女。
産まれてきた時、分娩室の異様な雰囲気。
父親はDrにお願いした。
”指を切断してくれないか、モノ心ついたときに
「お前は交通事故に遭って腕を無くした」と説明するために”と。


サリドマイド薬害で両腕のない方で、指がないのは白井さんだけだそうだ。
その指で、モノを書いたり掴んだりできるということ。
彼女は足で、ドアを開けたり、モノを掴んだりすることを、
誰にも教わらず身につけたと言っていた。
赤ちゃんが何も教えないのに手を使い出すように。


”できること、できないこと”って始めっから決め付けることは
大きな間違いで、それが差別を生む原因だ。
それは、当事者自身にもあることだったと
自身の体験をもとに話された。


彼女は、こういった産まれてきた時の話、父親の話、
母親との日々の生活の話を終始、淡々と冷静に話す。
それだけに、それがどんなに大変なことか、伝わり難いかもしれないが、
私は逆にそれが際立って解るような気がした。
大変…じゃなくて、これが私の生き方なんだって。


”その時、その時を一生懸命生きることが大切だ。
そうやって生きてきた”と。