Mikity2008-10-06

そう、昨日は長崎へ帰る段です。
朝から、高速(笑)阿弥陀経を久しぶりに聞き、
輪番の布教師さんのお話を拝聴しました。
その布教師さんはお若く見えましたが、
実際に戦場へ行かれた、戦争体験者でした。


”私は坊さんですから、どこでも(戦没者の)追善供養をします。”
飛行機で沖縄の慰霊祭に行く途中、仲間が海に沈んでいった
ところに来た時、奥さんと阿弥陀経を小さな声で唱えていたそうです。
そしたら前に座っていた若者が、”何してるんですか?”と。
これこれこういうことで、供養をさせて頂いていると話すと、
その若者は”皆さん、提案があります!”と、
乗客にその旨を話してくれ、皆さんの前で阿弥陀経
あげることができたそうです(涙を拭きながら話される)。
そのあとのお十念を、
”乗客の皆さんが声を揃えて称えてくださったんですよ…”と。


終わって大殿を出ると、昨日とは打って変わって、外は雨。
さーて、どうするか。
ただでは帰りませんで(笑)
飛行機の時間までゆっくりあるので、
大原へ行きたい!とぢいちゃんに行ってみました。
ぢいちゃんは、鞍馬から佛専に通ってたって言ってたし。
でも大原は学生ん時以来だーってなことで、
行ってきました、大原三千院


阿弥陀三尊像のある往生極楽院は、天井が船底の形をしていて
カラフルな極楽の様子が描かれていたらしい。
日が当たらないところは微かに何か描かれているなーと判る。
再現されたものが博物館にあった。
綺麗な色彩で描かれた菩薩様が…。こんな極楽いいなあって。


そう、勝林院に行かずして大原参りとは言わんでしょう。
”いや、皆さんこっちには行かれないで帰られるんですよ〜”と
タクシーの運転手さん、案内もして下さいました。
大原問答のあった勝林院は、歴史を感じる立派なお堂でした。
ああ、見てみらんとわからんね〜。
その後に行った宝泉院のお庭が素晴らしい!


雨の大原も捨てたもんじゃない!ということだ。
竹林の後ろに漂う霧は、”吹こうと思ったって吹けませんからねえー”
と運転手さんが言っていたことがよくわかった。
光が差しているお庭もいいけど、
この天気じゃないと見られなかったと思う(負け惜しみじゃないよー)
柱と柱を額縁に見立てて、抹茶とお菓子を頂きながら
鑑賞しました。


鞍馬まで足を延ばすか、と思ったけど、
やはりあちこち歩き、ぢいちゃんが疲れてきたので、
京都市内へ戻り、法衣店へ寄り何かを注文し(私は四条で上生菓子等をGET)
空港でダラダラしようってなことで、空港バス発着場へ早々に。
”あー足のだるかー”って。
今度は鞍馬ね〜