Mikity2009-01-12

昨日は朝から、雪が舞っていた。
外腰掛はさぞ寒かろう・・・と。
玄関を掃除し、外腰掛、手洗い鉢を設置。
ちょっとー、草鞋と煙草盆は様子見よう。


作務衣の方がいい仕事をやっつけ。
着物に着替える。
また笑点のような無地の着物に、ばあちゃんにもらった椿の帯。
椿は椿が咲いてる時しかダメなんだって。
あ゙ー、帯締め2回目(一回目失敗)でなんとか!(笑)


お稽古の時に、いつも控え室にしている部屋を
お勝手にして、障子に”閉め切り”として、
すぐに寄付(よりつき)に入ってもらうようにしてみた。
お勝手には、様々な道具と、
何より味噌汁やダシ(電磁調理器を持ち込み)のニオイが充満。
”鶴の恩返し的で興ざめするよねー(笑)”


私の役は”半東”、要は裏方です。
皆さん(9人)が揃った頃に、白湯を寄付へ。
準備が出来次第、外腰掛の方へどうぞと促す。
亭主が迎えに出る。
外腰掛から降り、扇子を持ち、座る(つくばう)。
手洗い、にじり口(無いので縁側のサッシと障子にすだれを掛け)から入る(席入り)。
末客が入られ障子を閉めた音を聞き、
(半東は)手洗い鉢に客に聞こえるよう音をたてて水を張る(演出だそうで)。
あまり聞こえなかったみたい(笑)


拝見、軸は”紅炉一点雪”、柳(クルっと巻いた)と椿。
挨拶(一人一人)、炭点前
座布団、弁当(本当は4つ椀なのです。ご飯、刺身、煮物、焼き物などが薄味で)。
お椀に焼き豆腐一つと味噌汁を入れ、豆腐の上にからしをあしらう。
”美味しい〜”と言われ、お代わりだって。
作った方としては嬉しいですね、でも急いで豆腐を切ったり(笑)


亭主は、杯台と銚子(皆さん車なのでガラナで)で酒を振る舞う。
私は、雑煮(煮物椀)の準備、餅を柔らかく〜、ダシ温め〜。
杯では足りないと思い、小ぶりのワイングラスにガラナを出す。
一端戸を閉める。
裏方もここで少し食べる。


吸い物は松の実とすいぜんじ海苔。
八寸、数の子(海のもの)と黒豆(山のもの)
客は吸い物の蓋の裏でそれらを受ける。
千鳥杯。”お流れ頂戴”
弁当を引く。
そして、主菓子(はなびら餅)、縁高に入れて。
”済まれましたら、外腰掛の方へどうぞ。準備ができましたらお呼びします”
”鳴り物でもどうぞ(喚鐘)”(正客)


床の間の設えを替える。
軸を外し、椿と蝋梅を。
鐘を鳴らす(大小中中大)、客はつくばって聞く。
手洗い、にじり口へ、拝見。


お濃い茶。
薄茶は、皆で交代で好きなお茶碗で点てました。
皆具といって、一年に一回しか出ないお道具で、棚が大きいので
勝手がわからなくなります(笑)


寄付へ戻られたら、果物(イチゴ)、お茶を出す。
はーっ、”お客も緊張するねー”って(笑)
ま、雪やんで、天気もよくなったし。


茶事の趣旨は、親しい人を招き、季節の道具を使って、
懐石料理を振る舞い、濃茶、薄茶を供し、
その間に、主客互いにまごころに交わりを楽しみ、
心の修養を志す、だ。