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”自然の美しさは、自然の厳しさの中にしかない”
『剣岳』という映画の中で印象深く感じたこと。
勿論、言葉としても出てくるのだが。
とにかく、山の天気が刻々と変わるシーンと
山の上からの景色をふんだんに見せ付けられると
正しくそうだ、と思う。

自然の恐怖と、その中での人間の小ささ。
所詮、敵わないのだろうと思うし、
ああ、私は自然について、何一つちゃんと解っていないのだと思う。
人間が自然の中で生きるしかないのだなあ。
牛耳ろうったってそうはいかない。

回峰行を満行された阿闍梨さんが、
山の中で行をしていると草木の露で衣が濡れるのを
どうにかしたいと思っていたけど、
ちょっとまて、と。
それが無いと、それがあるから水が飲めるんだよなあって
思い直すことにしたんだ、
というようなことを言っていたのを思い出したり。
映画の中でも、修験者がキーパーソンに
なったりしているところがある。

壮大だ。